『ぐるりのこと。』について(その3)
『ぐるりのこと。』について(その1) (その2)のつづきで、一応最終回。
この映画の主演、リリー・フランキーは役にはまって見事です。役者でない分、自然体で、無理がないのがいいです。下ネタもとっても自然(笑)。
彼の演技(?)で一番印象に残っているのは、仕事から帰ってみたら、流しにこぼれてしまったまま放置されている研ぎかけのお米を呆然と見つめる表情。このシーンのおかげで、後半、ご飯がちゃんと炊けてるだけですっごく幸せな気持ちになりましたもん(^-^)。
そして、もうひとりの主役、役者木村多江も凄い。もっと凄い。
勝気で几帳面な性格の妻、お腹の子供を愛おしげに微笑む母の顔、子供を失って心のバランスを崩していく過程、夫の支えによって立ち直る姿、身内の中でいろいろと対応に困った顔、天井画を描いているときの生き生きとした表情、完成した天井画を見ているときの充実した笑顔。もう、これだけの演技を、しかも出しゃばらずに演じてみせる実力には恐れ入ります。今までの映画やドラマの中の演技でも散々魅せられてきましたが、今回の映画はそのすべての上をいく演技でした。
「やっぱり、木村多江はいい。僕は木村多江好きだわ」…って映画を観終わったあとの私の第一声です。
この映画…僕にとってかなり特別な一本になりました。
おまけ
考えるとこの映画、地味な映画なのに、脇を固める役者さんたちも顔ぶれも含めて、贅沢な映画ですね~。
柄本明とリリー・フランキーが、病院の屋上で、「使ってるか?」って自分の○○触りながら語り合うシーン好きです。ふざけてるようで、「大事にできるものがあるときには大事にしとけよ」って…じんときました。
あと、ムンクの絵のベルトのバックルもらってはしゃぐ寺田農も好きです(笑)。
あぁ、書いてるときりがない。いっぱいいっぱい語りたい映画ですねぇ。
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