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2009年7月 2日 (木)

疾風ガール

誉田哲也の小説の特徴は、凄くキャラの立った登場人物-とりわけ個性的で行動力のある女性達と、刃物で体を切り刻むエグい描写です。魅力あふれる女性達は大歓迎ですが、刃物で切り刻む描写の方は私にとっては許容範囲ぎりぎりあたりかなって感じです。

しかし、ロックバンドの女性ギタリスト、19歳の夏美が主人公の『疾風ガール』は全ての方に手放しでお勧め♪。刃物の描写も最小限で不快になることはないでしょう。

この小説、なんといってもライブハウスでの演奏シーンの描写が素晴らしい!!。小説なのにまるでライブハウスのステージ上や客席に入るような臨場感です。夏美の観客を煽るパフォーマンスは絶品。下手なドラマの映像なんか足元にも及ばないぐらいの迫力ある文章です。

所属するロックバンド『ペルソナ・パラノイヤ』の人気ボーカリスト城戸薫が突然の自殺。しかも彼の名前が偽名だったことがわかり、大ショックの夏美。芸能事務所のスカウト宮原祐司を巻き込んで、彼の真実を探すために旅に出たのでした。意表をつくようなトリックや、驚くようなどんでん返しがあるわけではないですが、読後感のとても良い素敵な青春小説です。

ほんとーに皆さんにお勧めです(^-^)。そして続編の『ガール・ミーツ・ガール』が文庫本になるのが待ち遠しいです。

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