2009年12月30日 (水)

年末

2009年年末。なにかと慌しく過ごしていました。

26日の土曜日は仕事納め。そして夜は大学の研究室の忘年会に参加させていただきまして、恩師の先生と一緒に3次会まで楽しく飲み続けて、帰宅したのは完全な午前様の午前2時(^-^;。

27日の日曜日は『ウコンの力』のおかげか、なんとか二日酔いを免れましたので、遅ればせながら、やっと年賀状の作成にとりかかりました。今回の年賀状は夏の演奏会の宣伝も兼ねてまして、ちょいと力はいってますw。でも、今頃書いてたんじゃあ、元旦には間に合いませんねぇ(汗)。

28日は岡山国際交流センターに、もうすぐ期限の切れるパスポートの更新の申請に行きました。いや、とくに海外に行く予定はないのですけど、たまーに突然仕事で必要になったりするもので、まぁ、10年の期間のうちには一度はどこかに行くでしょうということでw。
そして、昼からはシネマクレールで山田孝之の『大洗にも星はふるなり』を鑑賞しました。これは観て大正解!。いやー久しぶりにいっぱい笑わせていただきました(^o^)。メジャーな映画がいっぱいのこの年末に、2009年の僕の映画納めとして、あえての『大洗』ってとこが自分らしくて良いですねw。
それから、海堂尊の『ブラックペアン1988』も読み終えました。『チームバチスタ』以降の登場人物の若き日が読めて、これもなかなか面白かったですv。

そして、29日、やっと年賀状の表書きがすべて完了しました…映画や本読んでる間があったら、昨日やっとけよってことなのですけどね、あはは(*^-^*)。

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2009年11月14日 (土)

弁護側の証人

小泉喜美子著『弁護側の証人』。

本屋さんのポップを見て何の予備知識もなく買ったので、読み始めてすぐの冒頭の刑務所の面会室の場面に不思議な違和感が…刑務所の面会室の金網ごし??金網って?いったいいつの時代??

なんと、この小説が書かれたのは1963年。46年前の作品だったのですねー。
そう考えると、この推理小説は本当に素晴らしい。今の時代でもまったく古くなっていないです。最後の裁判の章で、さらりと何事もなかったかのように書かれている文章に「え~!!何で??」と誰もが驚き、そして、冒頭の場面からもう一度読み直すことでしょう。まさに秀逸、見事な叙述トリックです。

ストリッパーのミミィ・ローイこと漣子は、八島財閥の御曹司で道楽息子の八島杉彦に見初められて、ついに結婚。幸せな生活が始まるはずだったのに、杉彦の父親の龍之介が殺されてしまう。真相を明らかにするために、法廷に弁護側が呼んだ証人とは…。

いやートリックがあるとわかって読んでも、見事に騙されますよ~。心地よい騙され方ですが(^-^)。お勧めですv。

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2009年10月18日 (日)

ソウルケイジ

今日は一日読書の秋でありました(^-^)。

誉田哲也の警察小説『ソウルケイジ』。一気に読みました。

姫川玲子警部補シリーズの第二作目です。
今回は血まみれの事件現場と切り落とされた手首だけの死体のない殺人事件。それでも、刃物で切り刻んじゃう描写は一作目の『ストロベリーナイト』より圧倒的に少ない分、とても読みやすいです(^-^;。

誉田哲也の小説の素晴らしいところは、小さな役までキャラが立ってて、とても魅力的なこと。一作目の公安あがりの悪徳刑事『ガンテツ』こと勝俣警部補に続いて、今回の憎まれ役キャラは、捜査に一切の予断を許さない、ガチガチの『融通利かないキャラ』日下警部補。でも、姫川玲子に想いをよせてる菊田巡査部長の「結婚とはいかなるものか?」って問いに対する彼の言葉は、とっても素敵な回答で、とても良いのですよ。今回初登場であまり活躍しない葉山巡査長でも、彼が警察官になったきっかけのエピソードで、彼のキャラクターがはっきりと伝わっているし、コメディリリーフの井岡巡査部長もますますご機嫌で活躍してくれてます。彼と玲子さんが一緒にスルメを食べるところなんか大好きなシーンです。

今回の作品のテーマは「父性」。
父親が工事現場で事故死した三島耕介と彼の親代わりの高岡賢一。日下と彼の息子。玲子とそのお父さん。うしろふたつは短いエピソードですけど、それぞれの父親が子供を思う気持ちが深く心に伝わってきます。いいですね。この小説、好きです。

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2009年9月 8日 (火)

扉は閉ざされたまま

大学の軽音楽サークルの同窓会でペンションに集まった7人。主人公の伏見亮輔は、友人の新山を殺したのち密室を作り上げて、新山の死が発覚することをとにかく遅らせようと、すべての英知を傾ける。

石持浅海の倒叙ミステリー『扉は閉ざされたまま』。

皆が新山は寝たまま起きてこないと信じている中、サークルの同窓生の礼子の妹、碓氷優佳だけは疑問をもち、真相に近づいていくのです。そう、この物語の魅力は、この探偵役の碓氷優佳嬢に尽きると言ってもいいと思います。美しくて魅力的で頭脳明晰、そのくせちょいと、いやもしかするととっても普通じゃない考え方の持ち主。このキャラクターの存在でずいぶんとこのミステリーは助けられているのではないでしょうか。

残念ながら、読み終わったほとんどの読者が感じるのではないかと思う『動機』の圧倒的な弱さと説得力のなさは、ほぼ致命的です。文庫本になる際に加筆された章をもってしても、ぜんぜん補えないほどです。ここまで頭の良い犯人ならば、殺人よりもっとベターな解決方法はいくらでもあったと誰でも思うことでしょう。伏見と優佳のせっかくの『扉を開けさせるか開けさせないか』の息詰まる攻防戦が、この『動機』の一点で台無しになっているのが、ホントもったいないです。

反論はいっぱいあるでしょうけど、新山君のキャラクターを殺されても仕方ないぐらいの酷い人間にしておいて、さらに、犯人がなぜ死の発覚を遅らせる必要があったのかだけを謎にしておけば、もっと気持ちよく読み終われたのになぁと残念に思ったのでした。

でも、碓氷優佳のキャラクターは大好きです。だから続編の『君の望む死に方』が文庫になったら絶対読みます(^o^)v。

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2009年8月13日 (木)

葉桜の季節に君を想うということ

私は推理小説を読むとき、上手な叙述トリックにだまされたときが一番の快感です。そのかわり、男のような名前で実は女でしたとか、またはその逆とか、そういったくだらない叙述トリックは、許せないというか、はっきりいって非常に不愉快です。

歌野昌午著『葉桜の季節に君を想うということ』

元私立探偵の主人公の恋愛と、悪質な霊感商法との戦いを描いたこの作品、本屋さんで『2004年版このミステリーがすごい!!1位』&絶賛のコメントのポップを見て買ったのですが…

まぁ、大変練られていて良くできたお話ですけど、私にとって『はっきりいって非常に不愉快』の部類です。なんだか、『このミス1位』の作品はハズレが多いような気が。多分、私の感性のほうがずれているのでしょうね(^-^;。

とはいえ、これから年を重ねていく私にとっては、励みになるような作品ではありますし、プラスマイナスはちょっとマイナスというところで。これからも頑張って生きていきましょう(^-^)v。

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2009年7月 2日 (木)

疾風ガール

誉田哲也の小説の特徴は、凄くキャラの立った登場人物-とりわけ個性的で行動力のある女性達と、刃物で体を切り刻むエグい描写です。魅力あふれる女性達は大歓迎ですが、刃物で切り刻む描写の方は私にとっては許容範囲ぎりぎりあたりかなって感じです。

しかし、ロックバンドの女性ギタリスト、19歳の夏美が主人公の『疾風ガール』は全ての方に手放しでお勧め♪。刃物の描写も最小限で不快になることはないでしょう。

この小説、なんといってもライブハウスでの演奏シーンの描写が素晴らしい!!。小説なのにまるでライブハウスのステージ上や客席に入るような臨場感です。夏美の観客を煽るパフォーマンスは絶品。下手なドラマの映像なんか足元にも及ばないぐらいの迫力ある文章です。

所属するロックバンド『ペルソナ・パラノイヤ』の人気ボーカリスト城戸薫が突然の自殺。しかも彼の名前が偽名だったことがわかり、大ショックの夏美。芸能事務所のスカウト宮原祐司を巻き込んで、彼の真実を探すために旅に出たのでした。意表をつくようなトリックや、驚くようなどんでん返しがあるわけではないですが、読後感のとても良い素敵な青春小説です。

ほんとーに皆さんにお勧めです(^-^)。そして続編の『ガール・ミーツ・ガール』が文庫本になるのが待ち遠しいです。

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2009年4月28日 (火)

『完本 1976年のアントニオ猪木』その2

完本 1976年のアントニオ猪木』つづき

アントニオ猪木は天才プロレスラーであると同時に、沢山の人にいっぱいいっぱい迷惑をかけた人です。
この本は、猪木にかかわった人々を取材することによって書かれた作品である以上、猪木を快く思ってない人からの言葉も多く含まれていることでしょう。作者はその中から真実を浮かび上がらせる作業をしているわけで、したがってノンフィクションだからといってすべてが真実というわけではないかもしれません。しかし、これは単なる暴露本ではなくて、『明らかに違うものであるプロレスと格闘技』が、なぜ日本では境目が曖昧になったまま今日に至ったのかということも『1976年のアントニオ猪木』が戦ったリアルファイトの3試合をとおして解き明かしています。
プロレスが大好きで、ある意味エキサイティングな試合をするために来日したアリにリアルファイトを強要しちゃうし、韓国ではプロモーターの意向を無視して駄々をこね、あげくにパク・ソンナンの目に指を入れちゃうし、パキスタンに遠征したら、こんどは逆にアクラム・ペールワンに突然リアルファイトをしかけられてアクラムの腕折っちゃうし…
アリの選手生命を縮め、韓国やパキスタンのプロレスを崩壊させた1976年の猪木。その試合は後に伝説となって、日本のプロレスは世紀末に向かって世界的にも特異な盛り上がりを見せたのです。私も見事にその真っ只中で日々興奮しておりましたw。
そして、1989年。
この本にあるとおり、会社のお金を湯水のように事業につきこんでた猪木が参議院に出馬。
猪木がいると会社がつぶれる、プロレスがダメになる。そう考えた新日本プロレスのレスラーも社員も心の底から猪木を応援。かく言う私もこの選挙の時だけは、国のことよりプロレスの将来を考えてスポーツ平和党に投票したのです。そんなこともあったなぁと、なんだか、この本読んでて懐かしくなりました。
プロレスとともに青春をおくった皆さん。この本なかなか良いですよ。お勧めです。

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2009年4月26日 (日)

完本 1976年のアントニオ猪木

私がプロレスを見始めたのは大学に入ってから。1980年のことです。

したがって、この本に出てくるウイリアム・ルスカ戦、ストロング小林戦はビデオで、アクラム・ペールワン戦は話でだけ、パク・ソンナン戦はまったく知りませんでした。唯一リアルタイムで見たのはアリ戦のみです。
『猪木vsアリ』を見たのは中学校の職員室のTV。放課後に先生が見てたのをのぞいてました。当時プロレスにもアントニオ猪木にもまったく興味のなかった私の感想は、「あぁ、寝てればパンチは当たらないという作戦かぁ」という程度でした。

その後、タイガーマスク、第一回IWGPあたりから一気にプロレスにのめりこみ、『大阪スポーツ』『週刊プロレス』を毎日毎週欠かさず読み、村松友視の『私、プロレスの味方です』を熟読し、岡山武道館、岡山県体育館にプロレス興行がくれば、男女団体を問わず観戦に行き…もう、毎日毎日プロレスのこと考えてました。
『八百長』と下げずまれ、プロレスが好きというだけで白い目で見られ、一般社会や世間から疎外される感覚は、やがて「プロレスが理解できる少数の人」っといった優越感として深く私の心に刻まれたのです。

なぜ相手の技をうけるのか、なぜロープに振られたら戻ってくるのか、なぜレフェリーは凶器に気づかないのか、そもそもなぜ反則は4カウントまで許されるのか、なぜ馬場は猪木と対戦しないのか…いっぱいの謎をほんと一生懸命考えるのってすごく楽しかったです。そして、このいっぱいの謎をより複雑にした人物こそアントニオ猪木なのです。

柳澤健著『完本 1976年のアントニオ猪木』
この本はある意味私にとっての答え合わせ。『完本』として、本の内容に沿ったアントニオ猪木のインタビューを収録しているところが凄いです。1976年にアントニオ猪木は何をしたのか。読み応え十分のノンフィクションです。

まだまだ書き足らないので、この項、続きます(^-^;

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2009年3月 1日 (日)

風邪でまったり過ごしました。

先週の金曜日の朝から絶不調…微熱にせき、鼻水、倦怠感。見事な風邪の症状です。
金曜日は熱がなかったので頑張って仕事しましたが、土曜日は37℃少々。
病院に行くほどではなかったので、この土日は市販の風邪薬飲んで、家でおとなしくしておりました。

この程度の風邪はもしかすると、ちょっといいかもです。
体はしんどいですが、家族も気を使ってくれるし、1日布団にいても罪悪感ないし。

とはいえ、土曜日はホントに起き上がるのは辛かったので、寝てるかまたは本&漫画読んでました。

小説は誉田哲也の『ジウⅡ』読み終わりました。誉田哲也の作品は、体を切り刻む描写がちょいと苦手ですけど、スピード感があって面白いです。「キーワードの『新世界秩序』って、nWo(new world order)だよね~」って、小説とは関係ないプロレスのこと思い出したりしてましたがw。早く続きが読みたいです。『ジウⅢ』が文庫になるのはいつでしょう。

漫画は綾辻行人原作、佐々木倫子作画の『月館の殺人(つきだてのさつじん)上・下巻』
あぁ、登場人物の鉄道マニア『てつ』の方々は本当に生き生きしてて、なんだか少し羨ましいですw。
彼らに比べると僕の『多江ヲタ』ぶりはまだまだですね(^-^;。

今日の日曜日は起き上がれたので、1日DVD鑑賞です。
amazonで買った『ぐるりのこと。』のDVD、2回観ました。メイキングも観ました。あと、途中を少々早送りしながら、橋口亮輔監督、リリー・フランキー、木村多江のコメンタリー付きでもう一度観ました。
嵐の夜の『金閣寺の1/100プラモデル』が、あとのシーンでちゃんと完成して置いてあるのを発見してとても嬉しかったです。風邪で体と心が少々弱ってたこともあってか、DVD観ながらまた泣いてしまいました。ほんとにいい映画です。
おぉ、そういえば、木村多江さん『東京スポーツ映画大賞』でも最優秀主演女優賞受賞されてましたね。重ね重ねおめでとうございますです。

まあ、あとはOB演奏会の練習CD聴きながら楽譜とにらめっこしたりと、意外と充実した週末になりましたね。

というわけで、この日記かいてるって事はもう復活です(^-^)。
さあ、頑張って明日も働きましょうv。

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2009年1月25日 (日)

生首に聞いてみろ

法月綸太郎著『生首に聞いてみろ』

『2005年このミス1位』に輝いたこの作品、大きな期待をして読みました。

実際に人間を石膏で型取りして作品を作る彫刻家、川島伊作が胃癌に犯され、最後の作品として取り組んだのが娘をモデルにした石膏像。その像の首が何者かに盗まれ、法月綸太郎が捜査したにもかかわらず、その後モデルの江知佳が首を切断されて殺されてしまう…

本格ミステリ大賞受賞だけあって、謎は過去にさかのぼって複雑に絡み合い、途中は非常に面白く読めました。…しかし。最後まで読んだ感想は、なんというか『古臭い』。犯人を暗示したメッセージも、犯人が過去に犯した犯罪の方法も、なんだかただの謎解きパズルで、ご都合良すぎて、心に何も残らない感じです。

僕にとってはいまひとつでした。今の時代、本格推理はなかなか難しいですね。

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